ねこやなぎ七福堂鍼灸院：コンセプト

『唯識医療<YMIC(ワイミック)
-Yuishiki Medical Integration Concept->』とは

『唯識医療<YMIC(ワイミック)-Yuishiki Medical Integration Concept->』は、ねこやなぎ七福堂鍼灸院の根幹にあるコンセプトです。
『唯識医療<YMIC(ワイミック)>』は、「人間」を理解することで病気や症状を根治する健康法です。ここでは、『唯識医療<YMIC(ワイミック)>』の概略を記します。

「空」「動」「冷」の概念

「空・動・冷」の考え方は、体の構造の基本的な考え方であり、完全な心身とはこの「空・動・冷」が完全な状態とイコールともいえる。
体の症状ともいえる「四害(よんがい)」の元もこの「空・動・冷」の不調と考えてよい。

「空」すなわち、適切な隙間があること。
体の適切な隙間には、血液やリンパ液などが流れ、体の機能を潤滑にしたり、栄養の運搬や体温調整などを行います。
「動」すなわち、適切に動くこと。
動くということはすなわち「生きている」ということでもあります。全ての体の機能が、適切に動いているということです。
「冷」すなわち、余分な熱がないということ。
「空」や「動」が不適切なとき、炎症により局部的に「熱」が生じます。

この考え方を元に具体的に症状に当てはめられるように考えられたものが、『唯識医療<YMIC(ワイミック)>』である。

四害(よんがい)

不快に感じる様になった身体の状態を『唯識医療<YMIC(ワイミック)>』では、「四害」と呼びます。四害とは、「病気」「痛み」「傷」「障害」の四つを指し、それぞれ漢字一文字で「病」「痛」「傷」「障」と表します。

八負荷(はちふか)

四害の直接の要因を『唯識医療<YMIC(ワイミック)>』では、八負荷と言います。
八負荷は、形を壊す「重力」「外力」「動作」「圧力」の四つ(変形負荷)と流れを停滞させる「自律神経失調」「筋機能低下」「慢性疲労」「睡眠不足」の四つ(停滞負荷)があります。
変形負荷による流れの停滞や停滞負荷による形の変形も起こり得ます。

六力六作(ろくりょくろくさ)

八負荷の原因となっているものを『唯識医療<YMIC(ワイミック)>』では六力六作といい、これが症状の原因と考えられます。
六力六作は体に関する六力と心に関する六作に分かれます。
六力には、①筋力②可動力③免疫力④内臓力⑤持久力⑥精力がある。
①筋力②可動力は「骨格二力」といい、「抗重力能」(八負荷の「重力」に対抗する能力と言う意味)「抗外力能」「抗動作能」「抗圧力能」と考える。
③免疫力④内臓力は「免疫二力」といい、「抗自律神経失調能」「抗筋機能低下能」と考える。
⑤持久力⑥精力は「スタミナ二力」といい、「抗慢性疲労能」「抗睡眠不足能」と考える。
六力は体に関するものであることから、「体職八能六力」とも言う。
対して、六作は心に関するものであるから、「心識八能六作」と言い、①根本作②付随作③自己作④思考作⑤秘密作⑥終義の六つで、「抗自律神経失調能」「抗筋機能低下能」「抗慢性疲労能」「抗睡眠不足能」と考える。

原因の確定

『唯識医療<YMIC(ワイミック)>』では、四害から六力六作を導き出すことが第一のプロセスになる。つまり、原因の確定である。
①形の観察、②機能障害のチェック、③脱力部位の特定、④可動域制限のある部位、⑤症状の表現・自覚などのプロセスで六力六作を診断していくが、特に⑤の症状の表現・自覚に於いて、「体に関する言葉40(四十因)」「心に関する言葉46(四十六因)」は心と体を明確に分離する方法論として注意深く施術される。

根治を目指す治療

『唯識医療<YMIC(ワイミック)>』は根治を目指す治療として確立している理由の一つは、心と体を別々に治療するということだと言われています。
今までの心と体が入り組んだ状態での治療は、ある施術に関しては心が邪魔をしたり、またその逆もあった事でしょう。
しかしながら、完全に症状の原因を心の分野と体の分野に分けることで、それぞれの施術がもう一方の要素(心と体のどちらか)に邪魔されないことが証明されています。
体に関する治療は、鍼灸などの施術のほか、身体トレーニングや習慣化作りなどが上げられます。
また、必要に応じて筋膜施術専門の別の治療院を利用していただきます。
心に関する治療は、カウンセリングをはじめ、コンセントレーション(集中法)や感覚と意識の分離(言語化の方法)などがあります。
これらを組み合わせることで根治を目指していきますが、「長期化」された症状が多いため、根治までに時間がかかるものも少なくありません。